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応募者の知性や教養、理性、思考力などが判断されるたった1つの質問

就職活動の山場とも言える面接の時に、応募者の知性や教養、理性、思考力、人間性、そして世界観や将来性などが判断される、たった1つの超怖い質問があるとしたら。

あなたはそれを知りたくありませんか?これは本当に怖い、核心を突いた究極の質問と言えます。この質問への答え次第で、あなたの企業社会における将来(人生)が決まると言っても過言ではありません。

さて、ではその質問とはどういうものなのか、大手上場企業の人事担当者や役員に聞いてきました。例のごとく、テープ起こしをした文章なので、読み苦しい(聞き苦しい?)文言や文章がありますが、彼らの本音を出来るだけ正確に表現しようとし、敢えてそのまま文章にしました。

A氏:「俺は、こいつは行けそうだな、と感じる応募者には、面接の時に“君は忠臣蔵が好きですか?”と聞くんだよ。

B氏:「忠臣蔵?それって赤穂浪士の物語のことかい?例の吉良上野介と大石内蔵助の? 」

A氏:「そうだよ、あの忠臣蔵だよ。入社後の人事異動や人事評価、昇格や昇給の時にも個人面談で聞くことがあるよ。」

C氏:「お前も忠臣蔵か?俺もよく面接の時に使うよ。」

B氏:「どうして?」

A氏:「D君さ、じゃーお前は忠臣蔵をどう思う?」

D氏:「俺か?俺に振ったか。俺は忠臣蔵の物語は心情的には理解できるけど、大局的に見たときにはあの物語(芝居)はちょっと疑問に思うな。」

A氏:「どこが?」

D氏:「良く考えて見ればわかる事だと思うけど、大体筋違いじゃないのかね?あの仇討(あだうち)は。」

A氏:「それで?」

D氏:「お前な~、俺を面接しているつもりか?」

A氏:「違いますよ、D君のような立派な方にそんな大それたことはいたしませんよ。」

E氏:「俺、忠臣蔵を見るたびにいつも不思議に思うんだけど、討ち入りをやるなら相手は幕府じゃないのかね?吉良のじいさんの首を取るなんて、筋違いも甚だしいを思うけどな。」

A氏:「うん、うん。」

E氏:「それにさ、浅野内匠頭(あさの たくみのかみ)って言ったかな、あのバカ殿だけど、接待役でいじめられたことの腹いせにとか、塩の造り方を教えてもらえなかったからとかいろんな理由が言われているけど、そんなことで一々キレていたんじゃトップは務まらないんじゃないの?」

D氏:「確かにな~。」

A氏:「大体な~、江戸城の殿中と言えば、今なら宮中晩さん会とか国会議事堂の議場に匹敵する公式な権威ある場所なんだろう。そんな場所で刀を抜いてじいさんに切りかかるなんて正気の沙汰とは思えないぜ。キチガイのやることしか思えないけどな。」

C氏:「う~ん、その通りだな。」

D氏:「でも日本人の心情としては解らんこともない、と言うことかな?」

A氏:「結局のところ、C君ね、お前の意見は何なんだ?」

C氏:「ま~、聞いてよ。さっきからみんなも言っている通り、大局的にみたら忠臣蔵のストーリは完全に独善的判断による筋違いの復讐劇さ。吉良邸に討ち入った赤穂浪士全員が切腹処分を受けたのは当たり前だと思うよ。本来なら、江戸市中引き回しの上張付け獄門が相場じゃないの?切腹とは随分と寛大な死に方をさせたと、俺は思ってる。」

A氏:「そうだよな、俺も同感だ!」

出席者の全員が口を揃えてC氏の意見に賛同しました。

ここで、彼ら人事担当者の忠臣蔵に対する考え方をまとめて見ました。そして、怖い質問である「君は忠臣蔵と言う物語が好きですか?」の、あなたに対する評価の本音を暴露します。

先ず、日本人の特性として、

1.情緒的

2.権威に弱い

3.大局的(巨視的)思考力の欠如

4.枝葉末節に対する過大評価

5.群れ志向

さて、これらを踏まえて、これからの企業人を採用しなければならない人事担当者としては、

1.感情に流されることなく

2.大局を見据え

3.問題点を明確にでき

4.既存の権威や風潮に惑わされることなく

5.孤高を貫く

と、言った点と可能性を判断するわけです。採用時にも採用後も、人事評価や人事異動などにこれらの項目は使われます。たかが忠臣蔵、されど忠臣蔵・・・怖い質問ですね。