• RSS

あなたの人生設計をサポートする留学カウンセラー花形職業の実態

留学カウンセラーの仕事を25年に渡って携わって来た、友人のC氏から聞いた実話です。留学カウンセラーと言う仕事は、高学歴でないと出来ない、全員が海外の大学院卒業者、英語は流暢、海外での人脈が豊富な人達、と言ったイメージの花形職業と思っている方が多いと思います。私も留学カウンセラーになりたいと思っている方は、この「実話」を是非読んでください。

C氏は過去1万人以上の人達の留学に関するお世話をしてきました。何処の国に留学するか、どんなスクールが良いのか、また、留学後の宿泊先の手配は元より、最寄りの空港への出迎えや現地に慣れるまでの日々の生活へのアドバイス、苦情などに対応してきました。

そして、留学に際して一番重要な留学ビザ(査証)の手配や申請代行なども担当してきました。また、留学先での自動車免許の取得や、現地の法律で絶対にしてはいけない事など、多岐に渡ってカウンセリングをしてきました。

そう言ったC氏の真摯な対応にもかかわらず、5年ほど前に彼と彼の会社が身に覚えのない事件で訴えられたのです。この損害賠償事件は、彼の会社の紹介でオセアニアの学校に留学した男性(仮にAさんとします)が犯した事件でした。

Aさんが留学先で宿泊施設として選んだのはホームステイでした。そこには小学校2年生になる女の子がいました。ある日、ホームステイ先の両親が帰宅して見ると、Aさんが女の子の下着の中に手を入れて、下半身をまさぐっていたのです。ホームステイ先の両親はわいせつ行為の現場を目撃したのです。現行犯です。即刻、Aさんはわいせつ罪の現行犯で逮捕・拘留されました。

ホームステイ先から、身元引受人でもあったC氏の現地エージェントに連絡が入り、C氏にそれが伝わりました。現地エージェントの尽力で、Aさんとホームステイ先との和解が成立し、Aさんは半ば強制的に帰国を余儀なくされました。

さて、それからが大変でした。ある日、Aさんの姉と名乗る女性がC氏のオフィスに訪ねて来ました。そして、「損害賠償2000万円を要求します。弟に留学先でわいせつ事件を起こさせたのは、Cさんの会社が留学前にしっかりした事前カウンセリングをしなかった事が原因です。」と言ったのです。

C氏は呆れ返り、無視して帰らせました。そして、その結果が損害賠償の訴訟となったのです。結局、訴訟を担当した裁判官も呆れかえりC氏の全面勝訴となりましたが、「何とも理不尽な、そして後味の悪い理解不能な事件でした。」と言っていました。

また、C氏は、「これは訴訟に至った一方的な事件ですが、小さな事件は留学先では日常茶飯事的に多発していますよ。それらのばかばかしいクレームにも24時間体制で応じなければなりませんから、割の良い仕事と言えるかどうか?」と。

例えばこんな事もあったそうです。夜11時過ぎに現地エージェントの自宅に留学生から電話があり、「どうしてここには自動販売機がないんだ!」と怒鳴ったケースなど、確かに苦労の絶えない花形職業ですね。