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専門的なスキルは、それ1つじゃ活かせない!スキルの持ち方・磨き方

専門的スキルと聞いて、何をイメージするだろうか。就職活動をしたことがない、始めて間もない人なら、医学や法律の資格などを思い浮かべるかもしれない。

社会人なら、経営やプログラミング、語学や経済など様々な分野の専門知識などをイメージするだろうか。

率直に言えば、何だって専門的なスキルにはなり得る。英語が商談までできるのもスキルだし、経営や経済の実践的な経験もスキルになる。もっと言えば交友関係の広さだって人並み外れればスキルになる(こともある)。そして、そこで大事なのは、スキルは1つではダメだと言うことだ。

いや、ダメという言い方は正しくないかもしれない。正しくは、1つでは物足りない、あるいは不安といったところだ。今後企業は更にグローバル化するだろうし、持っているスキルが同じ人はいくらでも存在するだろう。では、これからどんな専門スキルという武器が必要なのか?

専門的スキルの必要性を考える

そもそも、専門的スキルが必要なのか?という問いがあるだろう。何故専門的スキルが必要なのかと言えば、その他大勢と同じ、入れ替え可能な人材にならないようにする為、である。

単純作業は、いくらプロ意識を持っていようと、物理的には誰でもできるのだ。誰だっていい、つまり、自分じゃなくてもいい。誰でもできる仕事は、当然賃金も低くなりがちだ。そこで、専門的スキルがあるということは、誰でもできる仕事ではない、ということ。誰でもよくない仕事なら、当然賃金も多少上がるだろうし、職だって探しやすい。

需要があってマイナーなスキルを持っているのなら尚良い。需要が全くない分野でない限り、マイナーなスキルを持っている人は少数なだけ、その人の価値は高まると言って良い。専門的スキルを持つ意味は、自分が取り替え可能だと軽んじられない為、重宝される為なのだ。

2つ必要なのは何故?

専門的スキルが必要だということは分かった。では、何故2つと言うのか?結論から言うと、メジャーなスキル・身につけやすいスキルほど、同じスキルを持っている人が多く存在するからだ。

簡単に言うと、同じスキルを持っている人が大勢いるから、結局入れ替え可能な使い捨て人材になってしまうということ。そうならない為に、2つのスキルが必要だと考える。2つあっても同じことが起こるのでは?と思う人も多いだろうが、2つのチョイスがよっぽど偏らない限り、当分の間は入れ替え可能にはならないだろう。

例えば、プログラミングのスキルがある人なら、他に語学ができれば活動の幅が広がる。特に今後IT関係の仕事は他国でまだまだ重宝されると読まれている。また、語学だって、英語だけでなく中国語もできる人で、日中英の同時コラムを発信して仕事にしている人もいる。

語学は英語が必須だが、英語ができる人は五万といる。しかし、英語の他の第二外国語となると、途端にレベルが下がるのも事実だ。そこで、第二外国語が実践で使えるレベルならば十分売り込むスキルになる。(ここでいう実践は日常会話レベルではなく、商談やビジネス会話のことである。)

また、膨大な交友関係も営業力と組み合わせれば、紹介という名の人材派遣や、イベントプロデュースにも繋がるスキルになる。なんであれ、2つ以上のスキルがあり、尚且つそれらを組み合わせることができる人は、当分仕事に困ることはないだろう。

また、1つではあまり有利に働かないスキルもある。例えば、知識だ。知識を持っていることは重要だが、それを活かせなければ宝の持ち腐れだ。例えば、金融や保険の知識。資格関係も充実しているし、知識があれば何かと便利そうだが、極端な話、いわゆるコミュ障ではダメなのだ。

営業力と保険や金融の知識があれば、その業界で売れる営業マンになれるだろうし、そういう人は一般客だけでなく、対法人に対しても立ち回りが上手い。営業力は持っている人も多いスキルだが、あらゆるスキルと掛け合わせることができるし、かなり汎用性の高いものだ。

リスクヘッジのためのスキル

薄っぺらな浅いスキルでは意味がないが、スキルがある人は無い人より、リスクヘッジがしっかりできていることになる。今属している会社が倒産したとき、リストラされたとき、転職活動をするとき。誰でもできる仕事しかしていなかった人は、職を探すのにも一苦労だ。誰でもできる仕事なら、若い人の方が断然有利なので、年を取ればその分、仕事を失ったときのリスクが跳ね上がる。

入れ替えが難しいスキルがあれば、今の職を失っても次に繋げることが比較的容易になるし、転職する際にもアピールできる。複数の語学と専門知識なら、世界中に働き口の選択肢ができるだろう。簡単に他人と交換できないスキルを持つことによって、収入がなくなるリスク・なくなった時のリスクを軽減・回避することができるのだ。