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レンジャー(自然保護官)ってどんな仕事?資格は必要?

何ともかっこいい響きがするレンジャー(自然保護官)。普段はあまり聞きなれない職業(仕事)ですね。

以前放映されたTVドラマの「釧路殺人事件」、そしてアメリカ映画の「ブロークン・アロー」にレンジャーが登場していました。

レンジャーの仕事内容は

このレンジャーと言う仕事とはどんな内容なのでしょうか?どんな資格が必要なのでしょか?今回はレンジャーの仕事について調べて見ました。

レンジャーとは日本語にすると自然保護官と訳されています。このレンジャーはアメリカの国立公園を管理するパークレンジャーを模して、昭和28年に日本全国の国立公園に「現地駐在管理人」の名のもとに配置されました。日本におけるレンジャーは自然保護官と言われるように、環境省管轄下にある地方環境事務所に設置された公務員として採用され配属されます。

日本におけるレンジャーの主な仕事

では、日本におけるレンジャー(自然保護官)は、日常どんな仕事に携わっているか見てみる事にします。日本におけるレンジャーの主な仕事は下記となります。

1.国立公園の自然と生息する動植物を保護するための、各種の許認可に関する業務を担当します。それには開発許可申請の可否などが含まれます。

2.国立公園を有意義に活用するための施設を設置したり、公園を整備するなどの業務を取り扱います。

3.国立公園内の動植物の保護と管理のために、調査や巡視を定期的に行います。

4.国立公園を訪れた人達が快適かつ安全に自然と親しめるように、ビジターセンターやトイレなどの整備を行います。同時にそれらの施設の運営と管理を担当します。

5.国立公園内の自然が破壊された場所などを、地元のボランティアやNPOの人達と協力して「自然を再生」する作業を定期的に実施します。

6.国立公園を多くの人達に身近に親しんでもらうために、ボランティアと協力して定期的に清掃や破損個所の修復を行います。毎年8月の第1日曜日は「全国一斉クリーンデー」と銘打って、ボランティアの人達と共に清掃活動を行っています。多くの人達に国立公園の自然に親しんでもらうために、国立公園の自然を生かした各種イベントを開催して環境教育を推進しています。

7.日本全国の自然環境保護地域や世界自然遺産地域の管理を担当しています。

8.国立公園や自然公園内に捉われず、希少野生生物の保護や外来生物の規制と管理を担当しています。

9.日本各地の「里地」や「里山」の保全と再生事業を担当しています。

10.自然保護をはじめとする環境教育の啓蒙と推進を担当しています。

では、公務員であるレンジャー(自然保護官)となるためには、どんな試験に合格しなければならないのでしょうか?レンジャーとなるためには、人事院が実施している下記の試験のいずれかに合格した後に、環境省地方環境事務所へ配属命令が出ることになります。

レンジャーになるための資格

1.国家公務員I種試験(農学III、旧区分では「造園」)

2.II種試験林学・農学・土木

3.III種試験林業

現在、日本には29ヶ所の国立公園があり、自然保護官(レンジャー)事務所は、約80ケ所があります。レンジャー(自然保護官)の仕事に就いている人は全国で300名弱であり、そのほとんどかデスクワークに携わっています。

昨今は地球温暖化や自然災害の多発などの事象が増加しており、近い将来において野外活動を主たる業務とするレンジャー(自然保護官)の増員が叫ばれています。