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比較のメカニズム。競争社会を生き抜くためにおさえておくポイント

人は自分が有能かそうでないか判断するとき他人と比較することが多いです。同期の人より出世したい、後輩に負けたくない、そう思ったときもやはりその人たちと比較して自分の能力や仕事ぶりをアピールするかそれを実績として表すしかありませんよね。

それ以外にはどうでしょう?より高い評価を望んで昇給や待遇を良くして貰うにはどうアピールすればよいか、今回様々な比較においての考え方や注意点を紹介させていただきます。

過去の自分との比較

給料や職位は年齢や勤務年数だけで上がっていくわけではありません。年功序列の一昔前であればいざ知らず、現在は能力主義の会社がほとんどです。ならばそれに見合った成長や会社貢献、実務能力の向上を自らでキチンと認識し、会社側にアピールする必要があります。

それは以前の自分と比較してどのように変わったか、習得した仕事の種類や処理能力、各種スキルアップ、どのようなものでもかまいません。一度自分で見つめなおす時間を設けてみてください。

悪くなった部分もキチンと比較する

仕事が速くなって知識も向上しているが、しかしよく考えると遅刻が多くなっていたなんてこともありますよね。こういう悪くなっている部分も自分でキチンと把握する必要があります。仕事が忙しくなって職場の人との会話が減ったとか、挨拶をしなくなったなど、小さいことでも構いませんので合わせて見つめなおしてみてください。

会社にとってより必要としている部分を考える

例えば仕事が格段に速くなったが、ミスも増えたなどという場合、相殺ならまだましなのですが、会社側にとって仕事の量よりミスの少なさを評価対象としている場合もあります。他にはどんなに有能でも遅刻だけはしてもらっては困るという職場において遅刻回数が増えているのであれば、どんなに成長のアピールしても焼け石に水です。

以前の自分と比較して良くなった部分、悪くなった部分どちらにしても、会社側にどう影響しているかが重要といえます。

他人との比較

他人と比べてこなしている仕事量や作業の種類が多い、ミスが少ない、仕事以外でも職場の雰囲気をよくするのに貢献しているとかリーダーシップ性が高いなど、他人と比較して会社への貢献度が高くより必要な存在であることが、上にあがっていく出世の条件です。

ここで気をつけておきたいポイントは、下記で紹介させていただきますが、比較において楽をしないことです。

足の引っ張り合い

他人より自分を良く見せる場合、他人より努力して実績を上げるか、その人がしていないことを実践して会社に貢献するかですよね。しかし気をつけなければいけないのが、他人を悪く言うことで自分の方が上だとアピールする人が多いのです。

自分と同レベルのライバルがいた場合、差をつけるには自分がレベルアップするか、ライバルのレベルを下げるかしかありません。この場合どうしても自分がレベルアップするよりライバルを落とすほうが楽に感じてしまいます。もしくは自分の能力が限界だった場合や向上の余地が無かった場合はどうでしょう?その方法を取らざる得ないかと思います。

競争社会においてこのようなことは頻繁にあり、綺麗ごとばかりでは勝てないという人もいますが、このように比較において他人を貶めて自分を良く見せる行為を続けていても成長努力をしなければいずれ頭打ちになりますし、職場全体のレベル、おいては会社全体のレベルが低下してしまうのです。会社全体の業績において平均給与も上下するのですから足の引っ張り合いで差をつける考え方は短絡的と言わざるを得ませんね。

自分の能力を過信しすぎない

他人との比較を気にしすぎる人は、自分と相手の能力だけに目が行きがちです。実際は会社における実績や貢献は周囲の人たちから受ける影響がとても強いのです。同僚からの協力が自身の実績に結びついたり、先輩、上司からのアドバイスで仕事が成功したりしますし、人を使う立場の人間であればその人たちの能力と接し方によって大きく左右されるのは明白です。

ライバルに負けないことにこだわりすぎ、視野が狭くなることで結果的に生み出す成果や行動力が小さくなることがあるということを覚えておきましょう。

自分を見つめなおすことや今後の指針を見つけ出すことにおいて、他人と比較してみることはとても有効な手段ではありますが、度が過ぎるのも考えものです。他人との比較ありきで仕事するのではなく、比較をすることでよりよい仕事に取り組める材料を得ることが重要なのですね。