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不動産業界に就職するなら取っておきたい「宅建」の資格

就職する職種によってとっておきたい資格ってありますよね。今回クローズアップするのは「宅建」こと「宅地建物取引主任者」という資格です。

国家資格の中でも意外と馴染みがある「宅建」という資格は、不動産業界はもちろん、金融や生保、販売や一般企業の財務部や総務部でも力を発揮する事ができる資格です。

宅建を取得し、実際に不動産業界で働いているTさんに「宅建」とはどんな資格か、また「宅建」を取得することでどんなメリットがあるのか聞いてみました。

宅建ってどんな資格?

「宅建」を取得することですることができる職務を簡単に説明すると「売り買いをしたい人の仲介(代理・媒介・仲介)」と、「不動産を購入する人に対する「説明」に関する業務」だとTさんは言います。

「不動産を購入した人ならわかると思いますが、不動産を購入する際に重要事項の説明を行います。重要事項の説明は「宅建」の有資格者でなければ出来ません。また説明をきちんと受けましたという記名捺印も宅建資格が必要となります。」

不動産業界に就職を考えるなら「宅建」は必須?!

Tさんが「宅建」を取得しようと考えた理由は、漠然と就職するなら不動産業界がいいと思っていたからだといいます。「何故と言われても明確に答えることはできませんが、不動産系以外の企業に就職を考えたことはありません。就職が目前に迫った大学時代に宅建の取得を決意しました。」

宅建の取得のためにTさんが選んだ勉強法は「通信教育」。宅建は一般的に三ヶ月の勉強期間が必要だといわれているそうですが、Tさんの場合もやはり三ヶ月の勉強期間を経た上で試験にのぞみ、見事「宅建」の資格取得に成功したそうです。

「個人差はあると思いますが、勉強が得意な人ならばもっと短期間で資格を取得できると思います。実際、入社してから資格取得のために勉強して一ヶ月で試験をパスした同僚もいるくらいですから。」

不動産業界に入社した人でも全員が「宅建」の資格を取得しているわけではないとTさんはいいます。しかし大抵の場合、入社後「宅建」を取得するよう会社からお達しがあるそうです。ですから不動産業界に就職を考える場合でも、必ず「宅建」を取っておかなければならないというわけではなさそうです。

「ただ面接のときに、宅建を取得している方が優位に話を進められるかもしれません。宅建を取得していることで企業側に「真剣に不動産業界への就職を考えている」とイメージづけることができますから。資格取得が必須というよりは、持っていることをおススメするといった感じでしょうか。」

宅建という資格でできることとは?

では具体的に「宅建」の資格を持っていることでできることとは何でしょうか。

「宅建の資格は、簡単にいえば不動産を取り扱う取引ができるようになる資格です。取引することができるのですから、もちろんそれに必要な知識を持っていることの証明にもなります。」

不動産取引を行う企業においては五人に一人の割合で「宅建」の有資格者が必要だといいます。その他にも担保などで不動産を扱う機会がある「金融業界」や、資産運用のアドバイスを行う生保業においても宅建の資格、もしくは知識が必要とされるのだとか。

また一般企業においても自社で有している不動産の管理などに「宅建」の知識が活かせるために、財務部や総務部への就職活動を優位に進められるケースも。もちろん不動産関連のプロとして起業独立を視野に入れることもできるそうです。

ちなみにTさんの場合、起業独立を現時点で考えているわけではないそうですが「宅建」を持っていることでちょっと嬉しいことがあったのだとか。「宅建を持っていることで、資格手当ということで昇給してもらえるのが嬉しい。今まで三社の不動産会社に転職しましたが、どの会社でも資格手当がありました。」

様々なニーズがあり、資格取得の勉強を開始する時点では特に法的な知識が必要なわけでもない「宅建」。国家資格の中では比較的短期間で資格取得を目指せる「宅建」はとっておいて損はない資格かもしれませんね。