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”タダより高いものは無い”を逆手に取る、無償奉仕の有利性とは!

デキる男は対価を求めない。可笑しなものいいに感じるかもしれませんが、これは確実に存在するテクニックのひとつです。

様々なところに人脈をつくりそこから恩恵を受けている人をじっくり観察してみてください。”無償奉仕”の行いがちらほら見え隠れしていると思いますよ。

そこで今回は無償奉仕の有利性、つまりメリットである部分をご紹介させていただきます。

対価を受けるとそこで清算される

まずはこの点を考えて頂きたいです。例えばお店から物を買ったりしたときにその店主や店員に必要以上に感謝するでしょうか?もしくは心の片隅にでも残る印象はあるでしょうか?

これは即ち、人は対価を支払うことで清算され、なにかを受け取ったり、してもらっても必要以上に恩義を感じる必要がなくなるからです。しかしお隣さんから何かを貰ったりすると、「いずれこちらも何か返さなくては」という意識が発生し、”借り”があると認識するようになります。

お返しは受けた恩以上のものを返したいという人間の特性を利用した先行投資

バレンタインデーの3倍返しではありませんが、人の”お返し”に対する考え方は受け取った物以上の物でないと不安が残ってしまいます。これを逆手にとって投資だと考えましょう。その場で対価を受け取ってしまうと、つまりはそれ以上の恩恵を受けるチャンスが無くなってしまうということです。

人脈をつくることで物ではない行為による恩恵のメリットが大きい

無償奉仕することで、相手に”借り”がある認識を与えてしまえばそれはもう立派な人脈です。物にしろ行為にしろその時自分が無理なく与えられるものを提供したとき、その人から自分だけでは得ることのできない価値の高い物や行為をしてもらえる可能性があります。

 

例えば就職に困っている時に誰かに貸しをつくって人脈を形成していると、その人が顔つなぎをしてくれて自分にとってよい仕事が見つかるといったようなことですね。その人にとっては何でもない行為であっても自分にとっては物凄く価値のある事ってありますよね?少しでも周囲に”貸し”を作っておくことで自分を気に掛けてくれる人が多くなるのは、今後の社会生活にとってとても有利になることでしょう。

お返しがあっても無償奉仕の好印象は消えない

上記のように”貸した”恩が何かしらの形で帰ってきたとしても、”無償奉仕”した事実が清算されることはありません。つまりいずれ対価以上のものを受け取ったとしても無償奉仕した時に与えた、良い印象は人柄として確実に好感が残るわけです。

つまり好感度UPを前提に考えた無償奉仕であっても、”お返し”を断る必要がないということです。むしろ頑なに拒む人も多いですが、”お返し”そのものに安心感を抱く人も間違いなくいるので断り続けるのはデメリットの時もあることも覚えておいてください。

タダより高い物はない

総評するとこれにつきます。誰の言葉かはわかりませんが、よく言ったものですね。なにかをした時に一円でも受け取ってしまうとそれは無償奉仕ではありません。対価を受け取り清算された事になってしまいます。

別にお礼にジュースを奢ってもらうのがいけないとかそういうことではありません。誰かに何かをしてあげたいと思ったときにお金やジュースが欲しくてやるわけではなく、相手に喜んで貰いたいからという気持ちが大切ですね。そこから気がつかない内にそれ以上の恩恵がいずれ返ってくるのです。

メリットを並べてしまいましたが、見返りを求めての”無償奉仕”をしてしまうと、それは対価を受け取るのと相違ありません。重要なのは見返りを求めない”無償”の気持ちが、多大な恩返しに繋がることを忘れないでください。決して下心見え見えの無償奉仕にならないよう気をつけましょうね。