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皇室で働きませんか?雲の上の話ではない、皇室でのお仕事まとめ

皇室で働く、と言われても多くの方々にはピンと来ない事かと思います。殆どの方にとっては、馴染みのない世界だと思います。

「そんなことは雲の上の話でしょう?」、「私は一般人だから。」、「コネの世界なんでしょう?」などが頭に浮かぶ事と思います。

では最初に、皇室での仕事にはどのような職種があるのか見てみましょう。皇室の職には大別して下記の3種類があります。

1.宮内庁職員

2.内廷職員

3.御用掛

この内、宮内庁職員には下記の職があり、公務員として勤務しています。宮内庁の職員は各省庁からの出向者が殆どを占めています。では、その職種と役割分担について概要を見てみます。

1.長官官房

この部署には秘書課や宮務課、主計課、用度課、そして宮内庁病院が含まれます。ここでは、宮内庁の財務や経理、皇室の財産管理、人事や報道関係者への皇室に関する諸事の公表などを担当します。

2.侍従職

侍従長の統括の下に,侍従次長・侍従・女官長・女官・侍医長・侍医などの職員が所属しています。天皇皇后両陛下の身近な諸事を担当しており、御璽・国璽を保管しているのがこの部署です。

3.東宮職

東宮大夫の統括の下に,東宮侍従長・東宮侍従・東宮女官長・東宮女官・東宮侍医長・東宮侍医などの職員が,皇太子ご一家の諸事について担当しています。

4.式部職

式部官長の統括の下に,皇室関係の儀式を総括する式部副長が置かれています。そしてその部下の式部官が儀式や雅楽、鴨場接待に関することを担当しています。同時に、式部副長が置かれており、部下の式部官が外国交際に関して担当しています。

5.書陵部

この部署には図書課、編修課、陵墓課、そして陵墓監区事務所が設置されています。図書課には宮内公文書館と図書寮文庫が置かれています。

6.管理部

この部署には、管理課、工務課、庭園課、大膳課、車馬課、宮殿管理官、御用邸管理事務所、皇居東御苑管理事務所などが置かれています。

また、関連施設として、正倉院事務所や御料牧場などがあります。

次に、内廷職員について見てみます。彼ら(彼女ら)は、皇室がプライベートに雇用している職員です。彼らは主として皇室の祭祀を担当する神職であり、男性の場合は「掌典」、女性の場合は「内掌典」と呼ばれています。そして、掌典と内掌典を補佐する「仕女」がいます。

また、御用掛とは、各分野において専門的な知識を持ち、宮内庁や皇室に対して助言や補佐をする人たちの事です。皇室の人達が外遊する際に、訪問先の国情や日本との関わり、また、語学や芸術関係者もおります。

いかがですか。皇室で働くことは決して特別な事ではないのです。公務員試験に合格して社会に出れば、あなたにも皇室(宮内庁)で働くことは可能なのです。

蛇足ですが、日本の大手企業と言われている会社のほとんどには、非公式ですが皇室担当者が存在する現実があります。