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就活の穴場!恒常的人手不足~引く手あまたのスニーカー・デザイナー

就職活動で日々会社訪問などをしている皆さんは、「足」を使って歩きますね。「足」は人間にとって最も重要な健康のバロメーターと言えます。

そして歩くときは必ずと言って良いほど靴やスニーカー、そしてサンダルなどの「履物」を履きます。それだけ大切な「足」ですが、普段我々は足に対してそれほど関心を抱いてはいないのではないでしょうか?

「スニーカー・デザイナー」と言う職種とは

我々が履物を選ぶと時は、サイズやファッション性などを重視しているのではないかと思います。

しかし、最近は履きやすさ、歩きやすさ、足に負担がかからない、「足」の持つ能力を十二分に発揮させる機能を持つ靴が注目を浴びています。そこで、最近とみに注目を集めている職種があります。それは、「スニーカー・デザイナー」と言う職種です。

スニーカーデザイナーは、最新のスポーツ工学や人間工学、運動力学などを勘案して、最先端のスポーツシューズやスニーカーをデザインする仕事です。

スニーカーデザイナーの中には、欧米のサッカーチームやJリーガー、100m競争やマラソンなどの陸上競技、そしてアルピニストなど、アスリート専属の人達が「縁の下の力持ち」的存在として多数活躍しています。

スポーツシューズやスニーカーは、一見すると同じように見えますが、実際は高度な運動機能が要求されるデリケートな履物です。

特に、アスリートたちが使用するスポーツシューズについては、我々一般人には理解しがたい複雑で緻密な構造を持っています。

スポーツカーなどの自動車でもそうですが、完成品を世に出すまでには、デザイン、設計、プロトタイプ(原型:試作品)を創り、その試作品を何度もテストしなければなりません。

完成品として世に出るまでには、長期間に渡る試行錯誤の時間と膨大なコストがかかる訳です。

物理や化学、機械工学関連などを専攻した人が多い

最近は、前述の自動車やシューズのみならず、アパレルや玩具などのデザインと設計をする場合、3次元CADや3次元計測器が不可欠となってきていますので、デザイナーはこれらのソフトを使いこなす能力も求められるようになりました。

同時に、スポーツシューズやスニーカーのデザイナーは、それらの構造や材料の選択、設計、プロトタイプの制作までを手掛けます。

場合によっては、アスリートやアルピニストにプロトタイプの機能実験を依頼してデータ収集を行うこともあります。

このスニーカー・デザイナーは、企業秘密を含む部署に所属するので、この業務に携わっている正確な人数は不明ですが、スポーツ工学や人間工学、運動力学の知識を持ち、3次元CADなどのソフトを使えると言った優秀な人材には、年間を通じて常時求人が殺到しています。

スニーカー・デザイナー達の多くは、スポーツメーカーの開発室や研究室に所属する事になります。スニーカー・デザイナーとして就職する人達の多くは、大学で理学系や工学系に所属し、物理や化学、そして機械工学関連などを専攻した人達が多いと言われています。

試験ではデザイン画やコンセプトマップの提示が重要

また、システム経営や生産、経営工学等でマーケテイングを学んだ人達、CAD技術に精通した人や工学デザイン学科などの学生や卒業生達にも求人が殺到しています。

特に、デザインや色彩関連を専攻した学生やクリエーター、また工業デザイン系の卒業者に対しては青田刈り的に求人活動が旺盛になっています。

入社試験は、履歴書での選抜や筆記試験、面接よりも、自分で描いたデザイン画やコンセプトマップの提示をしてのプレゼンテーションが重視されます。

スニーカー・デザイナーを目指したい方は、在学中にCAD資格やCG認定などの資格や認定を取得しておくことが有利になります。旺盛な求人が行われている「穴場的職業」としてのスニーカー・デザイナーを、あなたも目指してみませんか。