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効果的な部下・後輩の育成方法、ヤル気UPと能力向上のコツ

入社して数年経てば、後輩、新人の指導係や、中堅になれば部下の育成担当に携わることがあるかと思います。

その成果が自分の評価に繋がることは明白ですので是非下記のポイントをご覧いただき、参考にして見てはいかがでしょうか?

叱って伸ばすより、褒めて伸ばす方が効率的

真面目な人にはほめて伸ばした方が良いとか、軽い不真面目な人は叱ったほうが良いとか色んな話を聞くことがあります。しかし私が数多く新人、若年者の成長を見てきた限りでは褒めて伸ばした方が極めて効率的に成長してくれると実感しています。

例えば二人新人がいて、10の仕事を早く覚えて貰いたいところ二人とも7までしか出来ていないとします。叱って育てた新人は10の仕事しかしてくれませんし、作業のクオリティーも低いです。褒めて育てた新人は12.13とどんどん新たに仕事を覚え作業内容も正確です。何故、そうなるのかというのを注意するポイントに沿って説明していきます。

”怒る”事と”叱る”事の違い

まずはこの違いを認識して頂きたい。端的に言うと怒るというのは自分がイライラして相手に怒りをぶつけることで、叱るというのは相手の間違いを正すことです。褒めるか叱るかの二者択一で、怒るというチョイスは有り得ません。事の重大さを相手に認識させるというメリットはあるかもしれませんが、ヤル気・意欲低下のデメリットが大きすぎます。

他の人と比べたり、足りない所ばかり指摘するのはNG

ほかの奴らは一人前の仕事をしているとか、あのやり方がいけないから上手くいかないんだ、といった事ばかり言っていると、叱られるのが嫌で10の仕事まではやるようになるかもしれませんが、そこで成長がSTOPしてしまうことが多く見受けられます。いわゆる「言われたことしかやらない・出来ない人材」になってしまう可能性が大きいです。

良いところを見つけ、褒めちぎる

人は誰かに認めてもらうために頑張るのではないでしょうか?新人の方も同じです。認めるべきところをきちんと褒めてあげれば、更に認めてもらうためにヤル気を出し意欲的に取り組んでくれます。

ツボに入ってしまえば向こうから未修了の部分を質問してきたり、やらせてくださいと打診してきたりと成長スピードが高くなることがとても多いです。以外と叱ったほうが伸びると思われがちの軽い性格、能天気な人ほど良い意味で”調子に乗って”成長してくれたりします。

相手の間違っている部分を指摘する(叱る)場合も、良いところを褒めたあとで、悪い部分を指摘するとキチンと受け止めてくれますね。

監視カメラになってはいけない

指導・育成期間中の新人のミスは指導していた人の責任になることが多く、注意深く見張りがちになりますが、そういう状態は新人さんにとってとても窮屈でのびのびと仕事することができず、結果的に修了が遅れてしまいがちになります。

開放感のある仕事をさせ日々の成果を褒めてあげましょう。重要なのは監視カメラのようにそれを悟られてはいけないことで、目配り・気配りは必須です。

早い段階で責任を持たせる

確実な作業を求める上で一つ一つ細かな指示を出し続ける事は、相手に「やらされ感」を与えることになります。多少の失敗リスクはあるものの早い段階で責任を持たせ能動的(自ら考えて行動すること)な仕事をさせることで達成感が発生し成長速度は飛躍的に向上します。褒めて相手を認めることと、責任を持たせることで相手の仕事を認めることの相乗効果は計り知れないものがあるといえます。

会社にとってより有益な人材を育てる

悔しさをバネにして成長するという言葉をよく耳にします。これは叱られて成長してきた人を指すのでしょうが、私の主観ではそういう人よりそうではない人のほうが多く、悔しさをバネにできず不貞腐れたり、諦める人を大勢見ており非効率と言わざるを得ません。

叱って鍛え育つ姿は美しく見えがちですが、重要なのは会社にとってより有益な人材を多く育てることなので、後輩・部下の育成に行き詰まっておられる方は是非参考にしてみてはいかがでしょうか。