• RSS

アパレル系に就職を考えるなら!知っておきたいお仕事ファイル

数多くの職種がある中で、最も身近でオシャレな響きを持つアパレル職。「ショップ店員」の求人はよく目するし、憧れはするものの、未経験だと飛び込む勇気が出ない‥。

そんな人も多いのではないでしょうか。今回はそんな人必見、アパレルのお仕事をしている先輩にアパレル職の魅力、勤務形態や、実際の職場の雰囲気などをインタビューしてみました。

アパレル関連の登竜門「ショップ店員」のお仕事とは?

アパレル職の求人募集で一番目にする機会が多いのが「ショップ店員」の募集ですよね。身近な分、想像に難くないのかもしれませんが、実際話を聞いてみるとやはりプロフェッショナル。客目線では気づかないプロならではの工夫が多いこともわかります。

「ショップ店員」のおおまかなお仕事内容は、「販売」「接客」「陳列」の3つ。簡単そうに思えますが、特に「接客」と「陳列」に関しては資質や工夫などが求められるそうです。まず大前提としてタフさが必要な職種だとアパレル歴15年のOさんは語ります。

「一日中立ち仕事をするわけですから体力があることは第一条件といえるでしょう。勤務時間もだいたいの店舗はシフト制になっていますが、個人経営の店舗などでは少人数でお店をまわさなくてはならないこともあり、思ったより重労働です。」

実際Oさんも個人経営の店舗で勤務経験があり、その時にはたった2人で全業務をこなしていたといいます。お客様が少ない時間帯であれば余裕があるものの、繁忙時となれば目をまわすような忙しさであることは言うまでもありません。

客側として好き嫌いの分かれる「接客」についても、プロならではの工夫が。「お客様が試着をしている間に、そのお客様の好みを考えつつ何着かご提案できるようにしておきます。」

お店に入った客の好みを短時間で分析しなくてはならないなんてかなり難しそうですよね。その上で客の体型なども考慮した「お客様の好みで、ピッタリな服」を提案できるようにするためには、自社製品の把握や、客に対する洞察力、体型、イメージに合った服を選ぶセンスなど多くの事が要求されそうです。

この作業が失敗すると「似合わない服をすすめられた」とか「しつこく他の商品をすすめられた」など、悪いイメージに直結することになりかねません。しかしその分「お客様に満足してもらえる提案ができた場合」には達成感で満たされるといいます。まさに「ショップ店員」の腕のみせどころといっても過言ではありません。

それらの実力が伴ったと認められると「商品のディスプレイ」を任されるようになるのだとか。「陳列」って、商品を決められた場所に並べればいいんでしょ?と考えてしまいがちですが、実はセンスを非常に必要とする作業です。

そもそもどの店に入るか決定するとき、誰しもが無意識にディスプレイの商品であったりお店の陳列の雰囲気を見たりしているものです。陳列はセンス次第で大きな差を生じさせます。日々、センスの良い人の着こなしや陳列を自分のものとして吸収しながら成長していくことが求められてくるのです。

ショップ店員って何年も続けられるお仕事?

一方で筆者には「年をとったショップ店員」って一体どうなるの?という疑問が。年をとっても続けられるオフィスワーク系のお仕事とは異なり、ショップにはコンセプトとなる年代や客層があります。実際お店ではそのコンセプトに合った年代の店員が配属されているものです。

しかし配属された当初はその年代であっても、長年勤めていればどうしてもコンセプトと合わない年齢になってしまいますよね?「売り場に立てなくなった人は、おおまかに「自己都合」「解雇」による退社をするか、本社勤務となるかに分かれます。」

お店を辞めて他の年代向けのショップに勤める人も少なくないそうです。一方で「現場の声」も会社にとって大変貴重な情報であり、会社にとって有益であると認められた人については本社でバイヤーなどの職務を任せてもらえたりするのだとか。

アパレル企業は全体的に意見が言いやすく、通りやすい傾向があり、社風も和気あいあいとして楽しい所が多いのだとOさんは言います。将来的にバイヤーなどを目指している人は「ショップ店員」から努力を重ねていくのも手かもしれません。

ただ基本的にアパレルのお仕事は、土日祝日が一番の繁忙時ですから「都合上、土日祝日はしっかりと休みたい。」と考えている人には就職先を探すのが少々困難な傾向にあるようです。少なくとも土日祝日の一日はシフトに入ってほしいとお店側から要求されることが多いのが特色の一つといえます。

それらをしっかりとふまえて自分と合った職場探しを行うことがアパレル勤務を成功させる秘訣かもしれません。