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残業に関する上司の評価、作業量は同じなのに何故評価に差が付くの?

今日は合コンなんとしてでも早くあがらねばッ!昼休み返上で仕事を追い上げ定時に帰宅、こんな経験幾度となくありますよねえ。

シャワー浴びたり、着ていく服のチェックに時間は幾らあっても足りないですもんね。私も髪のセットだけで数十分かけていました!

まぁ、普通に考えたらやってる作業の量的には同じですし、会社側にも残業コストをかけない分本来は文句言われる筋合いはないんですけどね。しかしながら、そんなことが頻繁に起きれば上司の目にはどう映るのでしょうか。各種のポイントを抑えながら見ていきましょう。

上司の持つ残業裁量時間と上層部の意向

通常、職場をまとめる上司は総作業量に対して職場人員などの変動により期間的に上層部から○○時間残業代を払っても良いとされる裁量を与えられる会社が多いと思います。上司からするとその自分の裁量で使える残業時間を限界までつかわなければ、上層部から余力有りと判断され次期から作業量を増やされたり、人員削減、残業コスト削減などの経費削減に踏み切られる事に恐れています。

つまり、自分が早く帰宅したいがために休憩なしで仕事していたとしても、普段の数割増しの速度で作業をこなしていたとしても、上層部からしたら『仕事が足りていない』と判断される危険が高いのです。それはすなわち直属上司からも同じ視点で捉えられることに繋がりますので、結果として評価を落とす危険性を含むこととなります。

 

経営者の基本的な人件費削減の考え方としても個人の残業を増やしその分人員を削ることが定石とされていますので、その点から見ても残業に抵抗のある人員は認められにくいと言えます。

上司からの個人的印象

直属の上司というのは、ダラダラやって残業代を稼ぐといった見方さえされなければ、遅くまで残って仕事を頑張っている姿を愛社精神と受け取る人もかなり多いです。そして、残業突入後にトラブルが起きた場合、残っている人だけで対処しなければならないので、有能な部下はなるべく上司自身の残務が終えるまで残しておきたいという思いも強いですね。

周囲の社員に与える影響

上記にあるように”周囲に文句を言われる筋合いの無い作業”を定時内に行なっていたとしても、周りの人たちは週末(休日前)に一人だけ早くあがる姿に少なからず嫉妬をしてしまいます。

誰もが早く帰りたいであろうことから、職場内で”残業やりたくない”ムード引き起こす危険もあり、直属上司はその点も懸念せねばいけませんし、素早く作業を終わらせる行為そのものを”ミスが多くなる”、”丁寧な仕事をしていない”という判断を下さねばいけなくなります。

リスクを少なくする対応策

結局評価を下げないようにするには自分のプライベート時間を犠牲にするしかないのか?といえばそうではありません。趣味やOFFでの時間は充実したビジネスライフを送るには欠かせないものですし、なにより日々の活力を与えてくれます。「明日のデートの為に今日一日頑張ろう!」など、少なからず意欲向上にも繋がりますしね。

そこで諦めるのではなくリスクを少なくする努力が必要になってきます。一番重要なのは周囲に理解してもらうことです。何時までに定時帰宅しなければいけないと分かっていれば、なるべく早く事前に上司や同僚に伝えておけば良いのです。

「来週の金曜日はどうしても外せない私用があるので定時にあがらせて下さい」と言っておけば上司は事前に多く残業をしてもらうことや、問題が起こりそうな作業を前倒しで進めるなどといった算段をしやすくなりますね。

「早あがりする分、休日出勤は必ず出ます」といった他のところで穴埋めをする意思があることも忘れずにアピールし、周囲の社員に対してはその人が同じような立場になったときに進んでフォローしたり早くあがれるような仕事の手伝いなどに気を配っていれば、周りの人も進んで協力してくれることでしょう。

私の同僚でクリスマスイブの日に定時あがりしたいが為、職場の月次予定表に一ヶ月も前から自分の名前と定時あがりの事を書いており、その一ヶ月間猛烈な頑張りを見せることでもの凄い周囲からの理解を得ている人がいました(笑)

もちろん冷やかされる事談笑も多かったようですが、コミュニケーションとしても効果があり、翌年のイブの日も自分が言う前に「お前は今年も定時だな、頑張れよ」と皆から暖かい支援を受けていましたね。

リスクを認識し早期の理解活動を実施する

様々な事で言えるのですが周囲に影響を与える事を行う場合は、まずその事で発生するリスクを正しく認識し早期の理解活動を実施することが最も重要です。そして他の部分で努力するので認めて欲しいという姿勢を見せることが上司の評価を損なわずにすませるポイントですね。