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「志望理由」が特にない人の履歴書の書き方とは?

いざ求人募集に応募しようと思った時、必ず書かなければならないのが「履歴書」。その中でも「志望理由」になると一向にペンが進まない…、そんな人も多いのではないでしょうか?

その会社の理念や経営方針に共感し入社したいんだ!という人ならば志望理由をスラスラと書けるかもしれませんが、大半の人が「だって給与や休日が条件に合ったんだもん。」というのが本音であり、それを隠しつつ上手い理由を捻り出さなければならないので苦戦して当然の作業ですよね。

しかし企業側としても「なぜこの人はうちの会社に入りたいのか」という理由は採用するための重要な項目であり、その人の人となりを知る大きな判断材料であることも確か。やはり履歴書を書くならば「志望理由」も上手くまとめて企業の気を引きたいものです。今回は「書く程の志望理由がない人が履歴書をうまく書く方法」をまとめてみました。

データ収集派は「ホームページ」をチェックせよ

もしあなたがデータ収集が得意!という場合には企業のホームページをチェックしてみてください。志望理由として一番書きやすいのは「御社の経営理念に共感して」の一文です。

ただし志望理由の欄に「御社の経営理念に共感して志望しました。」とだけ書いてあるのではあまりにもお粗末ですし、空欄が目立って見栄えも悪いですよね。ですから「御社の○○という経営理念に共感して…。」と記載するのをおススメします。

○○の部分には会社の経営理念として掲げているポイントを抜き出し、記入しましょう。具体的には「社長の挨拶」であったり、「会社の理念」、「経営努力」などに出現するワードを集めてみます。それらに関するワードは企業側が会社を経営するにあたり「ココを頑張ってるのを知ってほしい」と考えアピールしているポイントですから、是非とも押さえておきたいところ。

例えば「環境への配慮」や、「仕事のしやすい職場環境の整備」が記載されている場合には、「御社の環境に対する○○や△△といった取り組みや、社員が仕事のしやすい職場環境をつくるという経営理念に共感し志望させていただきました。」と記載すれば志望理由の欄をかなり埋めることができます。

ピックアップする数が多いほど空欄は埋まりますし、志望理由に多くのことが記載されているほど「この人はうちの会社に入って仕事がしたいという意気込みがありそうだ。」と印象づけることができます。

ただ注意点として「書いた内容を忘れないこと」は踏まえておかなければなりません。どんなに立派な履歴書を書いていても、面接の際には「弊社を志望する理由を教えてください。」と大抵質問されるものです。履歴書と比べて本人の口から出た言葉があまりにもお粗末だと「あれ?」と面接官に思わせかねません。自分で書いたことはしっかりと頭に叩き込むようにしておきましょう。

物は言いよう。面接官を納得させられそうな理由で勝負する

データ収集が苦手だったり、付け焼刃の理由だと不安に感じる人は「なるべく自分の本音に近い動機」を志望理由欄に記載するといいでしょう。かと言って「時給が高いから志望しました。」など、あまりにも直球勝負な表現はNGです。

「時給が高い」なら「仕事に対しての頑張りを評価してくれる会社だと思い志望させていただきました。」とか、「休日が多い」なら「休日が多く、集中し仕事に専念できる職場だと思い志望させていただきました。」などポジティブな言葉に変換して記載していきます。

また一般的に企業側が採用するにあたりデメリットとなる「子供がいるから休みがとりやすい職場がいい。」などの条件をクリアする仕事に応募する場合には、「子供がいても働きやすい(環境や時間帯)に魅力を感じ志望させて頂きました。」と、企業の取り組みにマッチングする部分をピックアップしてみるといいでしょう。デメリットを隠して採用されるよりも、あらかじめ伝えた上で仕事に就いた方が後々のためになります。

とにかく会社が提示した雇用条件のどのようなところに魅力的を感じたのか、それが自分が仕事をする上でどのようなメリットにつながるのかを考えて表現をしてみましょう。自分の本音に近い言葉であれば面接の際に志望理由を質問されても答えに困ることはありませんし、偽りがない分堂々と主張することができます。

反面この手法では一文が短くなる傾向があるので、文章の肉付きを調整できない場合には「また、○○な部分も大変魅力に感じ志望させていただきました。」と志望理由を複数項目用意しておくと安心です。字の大きさや表現を考慮すれば、かなり行数を稼ぐことができ見栄えもよくなります。

履歴書を書く上でまず念頭に置きたいのは「履歴書はあなた自身を売り込む為の大切な資料」だということ。履歴書を上手に書くコツを覚えて、就職活動を有利に進めたいものです。