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語学を学び直す?社会人から始める語学勉強のイロハ

日本人は英語ができない、英語教育が悪いと言われて久しい。数年前から再三話題になるにも関わらず、あまり現状は変わっていない。いつだって書店には学生向けだけではなく、社会人向けの英語教材が山積みになっている。そして、ユニクロや楽天のように、社内公用語を英語にするような企業まで現れた。従業員にTOEICの◯◯点以上を課す企業も増えてきている。駅前留学の宣伝も相変わらず盛んだ。

「朝活」の流行りにあわせて、朝開講する英語講座も増えた。社会人になって改めて英語を勉強し直そうとしている人がいかに多いかが分かる。学生時代の英語が得意ではなく、社会人になって改めて英語が必要な人、あるいは現時点で必要でなくとも、ステップアップの為に勉強しようとしている人。そのような方々へ、社会人として仕事を平行しながら、英語あるいは他の外国語を学ぶことについてお話するものである。

ごちゃごちゃ考えず、まずは始めてみる

頭でぐるぐると考えて結局何もできない、というのは悪い癖だ。まぁ、慎重派の人に「まずはやってみろ」と言っても、いやまずは調べてからじゃないと、なんて思うかもしれない。

特に日本人は文法や発音を必要以上に意識して英語が話せない、というのはもはや定説になっているくらいだ。中学から(最近は小学校でも英語教育をしているが)10年以上英語教育を受けているにも関わらず、未だに日常会話すらできないレベルなのだから、今までのやり方ではダメだ、と思う人もいるだろう。これは確かに正しい。まぁ、会社や職種によっても求められている英語のレベルが違うだろう。

しかし、単に勉強のできる優秀な新社会人が欲しい、あるいは他の企業の基準にもなっているから、というような理由で募集基準にしている会社ならともかく、実際に英語で業務を遂行する会社ならば、これまでの英語学習ではダメだ。それはビジネス英語での渉外かもしれないし、英語でのメールのやりとりかもしれない。あるいは英会話でのセールスかもしれない。しかし、同じ英語。土台は一緒だ。

最低限の単語や文法はどこでも必要だし、日常会話ができて得することはあっても損はない。とにかく、何が必要か、何をやればいいか、なんて考えるだけムダなのだ。何をやっていいか分からないなら、何でもいいからやってみた方が良い。どうやっていいか分からないなら、いくらでも英会話スクールや駅前留学がある。

「継続は力なり」、では継続する為には?

まず始めてみたのなら、次はとにかく続けることが大事だ。そんなことは誰でも分かってる。誰もが分かっていて、なかなかできない。特に、「やりたいこと」はいくらでも続けられるのに、「やらなければいけない」と思っていることは、なかなか手がつけられない。仕事で疲れている日などは尚更だ。

これにも解決策は多々ある。無理やり自分を追い込むのも1つの手だが、ここは自発的にできたらベストだ。続けたいのなら、「やりたい」と思えるようにすればいい。どうやって、と言われそうだ。語学というものは、通じれば楽しいものだ。語学勉強が嫌いな人でも、これは理解してもらえるのではないだろうか。

手っ取り早いのは、やはり学習したい言語を話す友人や恋人を作ることだ。恋人はともかく、インターネットが普及した今では友人くらい軽く作れる。友達とメールやSkypeをして話が通じた瞬間、それまでの勉強が吹っ飛ぶくらいの嬉しさがあるだろう。

まぁ、そこまでのレベルではないのなら、好きな海外ドラマや映画を字幕・音声ともに学習言語で見るのも良いし、身近なところから、スマートフォンやパソコンの言語設定を変えてもいい。やりたくないことをやろうとするのではなく、やりたいと思えるようにしたり、日常的なものにしたりする努力をした方が効率的である。

目標を明確に!どこまでやりたいの?

さて、目標を持つことは結構大事だ。一口に英語を勉強すると言っても、どこまでのレベルを求めているかは人それぞれ。会社や職種によって求められるレベルがあって、それをギリギリクリアできれば良いという人もいれば、ゆくゆくは海外の企業で働きたいと思っている人もいる。あるいは日常会話ができればOKという人もいるかもしれない。

とにかく英語、外国語、ではなく、明確な目標・ゴールを設定した方が良い。ゴールが分からないと、どこへ向かって行けばいいか・どこまで走れば良いかが分からない。延々とムダな努力をしてしまうかもしれない。なので、英語・外国語を勉強すると決めたのなら、次は自分はどこまでのレベルに達したいのか、をイメージすべきだ。そうすれば、自分のゴールへ向かってどのように学習すれば良いのかが見えてくるだろう。