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狙いはこれで決まり?面接官の興味を引くのはこんな資格だ!

就活において「資格が大切」という声はよく聞かれます。しかし世の中には様々な資格があります。特に民間資格は日々増え続け、現在ではその数がいくつあるのかさえ把握できません。ですからどの資格が本当に就職に有利なのか、見当もつかないという人もいるのではないでしょうか。

一般的には難易度の高い資格を持っているほど就活でも有利になると考えられがちです。しかし、難しい資格が必ずしも有利に働くとは限りません。貴重な時間を費やし、一生懸命勉強して取得した資格が役に立たなかったら……こんなに残念なことはありませんよね。

一方で、比較的容易に取得できる資格でも、アピールのやり方次第で強力な武器に化けることがあります。今日は「面接官の興味を引いて、自己アピールにうまくつなげることが出来る」、そんな資格をご紹介します。

パターン1:志望業種・職種に合っている資格

志望している業種や職種の基礎的な資格を取得するのは一番わかりやすいパターンです。それにより、業種や職種に対する興味が本気であることをアピールできますし、業界の基礎知識があることも証明できます。つまり、新人でありながらある程度即戦力として業務に入っていけるということをアピールできるのです。

さらに基礎的な資格ですから、比較的難易度が低いのも特徴です。短い勉強時間と安価な受験料で他の就活性に差をつけることができるのですから、試してみない手はありません。

例えばITを志望している人ならITパスポート試験や基本情報処理技術者試験。特に文系の人でも少し勉強すれば取れるITパスポート試験は、資格全般を見ても比較的難易度が低く、短い勉強時間で取得することが出来るでしょう。

ただし、志望業種・職種が在籍している学部・学科と同じである場合は少し注意が必要です。上記のITの例では、理系、それも情報系の学部学科の学生であればITパスポート試験レベルでは「合格して当然」と思われることもあるからです。

そのような場合は基礎的な資格ではなく、一歩進んだ「応用処理技術者試験」以上の資格を狙ってみましょう。学習時間などは増えますが、上位の資格は実力の証明にもなりかなり有利に働きます。

パターン2:長所・特技を裏づけする資格

こちらは、自己アピールで自分の長所として紹介したい性格やエピソードの裏付けとして資格を用いるパターンです。自己アピールの対象となる性格や行動は、客観的裏付けが難しいものですから、資格により「そのことを長所と主張する客観的根拠」を示すことができるとかなり有利に働きます。

ここで使いやすいのは、長く続けてきた習い事のグレード資格など。書道の段やピアノのグレード、剣道や空手の段、囲碁将棋の段……などがあればぜひ書きましょう。そして自己アピールの時には、具体的なエピソードに絡めて紹介しましょう。

例えば「集中力があり、物事に丁寧に向き合う性格」をアピールしたい人が書道の段を持っているという場合には、長所をアピールした後で以下のように付け加えてみてください。

「そのような性格は、趣味にもあらわれています。私は小学生のころからもう12年書道を続けているのですが、書道は、その時書く文字の一筆一筆に深く意識を集中し、丁寧に書き進めていくことが私の性格に合っていると考えています。指導の先生からも『○○さんの書く字には、丁寧な人柄があらわれていて、本当に見ていて気持ちのいい字だ』と評価していただいており、現在では毛筆が3段、硬筆も2段まで昇段しました」

このように、エピソードと長所と資格の間に一貫性を持たせて話をすることができると、長所と資格の相乗効果により、面接官の評価はぐんと高まります。

パターン3:話のタネになる資格

ここでご紹介するのはパターン1・2と比べるとちょっと難しいですが、トーク力に自信のある方にはオススメ。上記2つとの複合技なのですが、話の切り口を意外な資格にすることで、さらに強力なインパクトを与えるという手法です。

ここでは思い切って、面接官に「一体何の資格なのだろう」と思わせるようなマイナーな資格を書いてみましょう。例えばあなたが面接官だとして、ESの資格欄に「旅行地理検定試験2級」とか書かれていたら気になりませんか?どんな資格なのかという疑問もさることながら、この明らかに趣味系の資格を就活のESに書いてきた理由も……。(普通は趣味系の資格はESには書きません)

そこで興味を持った面接官に対し、

「この試験の2級は『観光地全般にわたり旅行案内業務ができる。』というレベルです。何事もしっかりと知識として残すことを習慣としているため、旅行へ行った先や今後行きたいと思っている場所の知識をしっかりと習得することで、他の人に案内ができるレベルまで知識を高めています。業務知識でも同じように、自分が理解するだけではなく、他の人、例えば後輩やお客様に説明できるくらいまでしっかりと自分のものにするということを心がけます」

のような自己アピールにつなげ、面接官の納得を勝ち得るわけです。単に「旅行が好きで、友達と旅行に行くときには積極的に案内役を買って出ます」と説明するより、ぐっと説得力があるように感じるのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。このように、簡単な資格でも使い方によっては二つとない強力な武器になります。せっかく頑張って取得した資格ですから、是非活用して、内定を勝ち取りましょう。