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仕事でミスを誘う?ペラペラ早口とモゴモゴこもり口に気を付けよう!

「職場内の会話で、聞き取りにくい人が二人いて、困っています。一人はとても早口で、もう一人はこもり口・・・一人は何度聞いても違った答えになるし、もう一人は何を言っているのか聞き取りにくいし。どっちも多分こうかな?と推測して仕事をしているんですよ。」同僚に相談をされたので、どれどれ、どの人たちの事かな?該当部署に会いに行ってきました。

早口さん

遠くからでも良く声が聞こえる”早口さん”。パワフルですね~。まるでゲリラ豪雨のようにガンガン言葉が降ってきます。これは聞き取りにくいではなくて、何を言っているのか分からないでしょう。「誰かこの人を止めて~!」と叫びたくなりますね。そこで”早口さん”に会話についてインタビューしちゃいましたよ。

私 「早口さんは、いつもこんなに沢山の話を一気にするのですか?」

早口「だいたい話をする時は、いつもこんな感じです。」

私 「沢山話をしているうちに、最初と違っている話をしている事はないのですか?」

早口「だいたい話をする時は、いつもそんな感じです。」

私 「話をする前に、一度頭の中でまとめてから伝えると、いっぱい話さなくてもいいのではないのですか?」

早口「話をしているちに、次々と思い出して引用したり、アイデアが浮かんできたりするので、ひとりではまとめきれないのです。」

私 「それでは早口さんの話を聞く人は、理解するだけではなく、アドバイスや答えを導かなくてはならないって事でしょうか?」

早口「だいたいいつも、そんな感じです。」

私 「早口さんの話を聞く人は、大変だと思いませんか?」

早口「私の頭の中には、いっぱい知識が詰まっていて、いつも溢れています。それらを全て集めて、それに沿った仕事をしてもらいます。」

私 「早口さんの思いつきで、右往左往させられた仕事は、長期的なビジョンが見れますか?

会社は、一定の方向性に向かって仕事をする集団です。5年後、10年後にはどうしたいか、そのために今どうすればよいか、会社は?日本は?世界は?頭の中にいっぱい詰まった知識は、少し遠くの事を考えるために、じっくりと使ってみて下さいね。

こもり口さん

どこにいるか気がつかない”こもり口”さん。じみ~ですね~。まるで水の中で話をしているかのように、声はしますが何を話しているかが、聞き取れません。「この人大丈夫?」と心配をしてしまいます。そこで”こもり口”さんに会話についてインタビューしちゃいましたよ。

私「こもり口さんは、話す相手を見て、話をしますか?」

こ「人と話をするのが苦手なので、極力相手を見ないで話をします」

私「それでも話をしなくては相手に伝わりません」

こ「伝えたい事は社内メールを読めば分かるようにしています。」

私「メールでは伝えきれない事については、どうしますか?」

こ「そのような事はない。」

私「ありがとう、すみませんのような言葉は、直接伝えた方がいいと思いますが?」

こ「今どき、最上級の感謝・ほめ言葉・謝罪の言葉の使い方はWEBで検索をすれば分かるし、入力すれば伝わる。」

私「人を動かす事ができるのは、人であって、メールの文章ではない。」

近くに座っている人から、常にメールで仕事のやり取り・・・。重要な事や、同時に複数の人に情報を伝えたい時ならわかります。せめて、「今メールを送ったので、確認してください」と言われるなら良いのですが、いつもだと、「私と話をしたくないのかな?」と思ってしまいます。直接話を聞きに行っても、そっぽを向いてモゴモゴと話をするので、結局又メールで確認をしなくてはいけません。

先にメールでお願いをされていた仕事でも、後で直接「お願い、これ急ぎお願いできます?」と言われたら、「はい!」と、直接言われた方を優先してしまいます。人は無音の文字で動くものではないのです。