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困ったときのご意見番!先輩社員に仕事の悩みを上手に聞いてみよう!

研修も終わり、配属先も決まるこの時期、先輩のもとで、一から仕事を教わっている新入社員も多いだろう。「いつかはこの会社でこんなことがしてみたい」大きな期待と夢をもって入社したが現実は…。くる日もくる日もコピーとりなどの雑用ばかり。いつになったら先輩たちみたいに大きな仕事ができるのだろう…。雑用に嫌気がさしてきた人もいることだろう。

期待は裏切るもの!?

筆者も新人社員で入った会社では、同じようにコピーとりや雑用の仕事ばかりしていた。あまりにも単純作業の繰り返しばかりで、本当に自分はこの会社に必要とされて採用されたのかを疑った時期もあった。コピーとりや雑用が「先輩社員の人たちの役にたっている」と実感ができなかったのだ。

そんな時、たまたま先輩が書類をコピーしている様子を見る機会があった。その先輩は真剣な眼差しで、スキャン部分を布できれいにし、書類が曲がらないよう丁寧にコピーをとっていた。なぜたかがコピーでそこまでやるのだろう?正直、当時の私は先輩の行動が理解できなかった。

だが、先輩はこんなことを教えてくれた。「コピーだから多少ゴミがついたり、曲がっちゃったり…そんな細かいところまで人は見ないけど、細かいところまでフォローするから喜ばれるんだよ。それが信用になって仕事を回してもらえるんだよ。」と…

その言葉を聞くまでは、仕事は「言われたことをやればいい」と思っていた。しかし、それを聞いてからは言われたことをやるのは「最低限」ということに気付いたのだ。言われる前にやる、もしくは期待されていること以上のことをやる、それが仕事をするということだと。

権利を主張する前に考えてみよう

自分にはもっと大きな仕事ができる!雑用以外の仕事もやってみたい!そう声高に叫びたい気持ちはわかる。だが、大きな仕事をしている先輩社員たちだって小さなことをコツコツ積み重ねて信用を勝ち取ったのではないだろうか。

自分が仕事を依頼する側になったと想定したらどうだろう?小さな仕事も満足にできない人に、大切なお客様を任せたいと思うだろうか。大きな仕事ができると判断してもらえるだろうか。

自分がやりたいこと、できることを主張するのも大切なことだと思う。人財から人罪へと評価が変わる前に、「与えられた仕事を期待以上に仕上げる」という義務をまずは果たしてみては?そうすればそのうち「信用」が仕事を運んできてくれるだろう。