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家の財布は誰のもの?マーケティングで女性が重要視される理由

女性の意見、なぜ大事?

マーケティングに関するニュースや雑誌を見ていると、時折「女性」をテーマにした記事を見かけます。女性向け商品・サービスでなくてもです。よく考えると不思議ですよね。実際に使う・利用するのは男性なのに、女性に満足感や価格について尋ねているのです。しかし、あれにはもちろん理由があります。

お財布、握ってますか?

結婚した後、家計の管理をしているのは奥様という家庭が多いですよね。ということは、消費に関する決定権は奥様にあるわけです。お金を出すかどうか決める人が商品やサービスを選ぶのは必然ともいえます。ですから、お財布の紐を握っている奥様=女性の意見が重要になってくるというわけです。

また、誕生日やイベントではどちらかというと男性が女性により高額なプレゼントをすることが多いように思います。「女性 誕生日プレゼント ランキング」や「妻 誕生日 プレゼント」などの単語で検索すると、ヒットするサイトの多いこと多いこと。今やってみましたが、「女性 誕生日プレゼント 人気」で検索結果32,600,000件に対し、「男性 誕生日プレゼント 人気」だと7,990,000件でした。まさにケタ違いです。

女性の皆さん、男性はものすごく気を使って選んでくれている人も多いので、例え好みのものでなくても受け取ってあげてくださいね……。

筆者も女性ですが、たまに相談サイトなどで「誕生日プレゼントが○万円以下の男なんてろくでもないですよね!」というような話を見かけると、関係ないのに悲しい気分になってしまいます。たまに明らかにおかしなものを押し付ける人もいますが、大多数の男性はあれこれ吟味してくれているのです。

男性も男性で「人気の商品」「無難なブランド」などにこだわっている傾向があるように思えます。それよりは彼女や奥様が普段着ているものや使っているものを観察したほうがいいですよ。

話が大分逸れましたが、このような理由で女性の意見が重要視されているのでしょう。

女性の買い物はダンジョン探索!?

もうひとつの理由は、男女の買い物の仕方です。男性の場合「あれを買おう」と決めたら一直線に買いに行き、すぐ済ませて別の場所へ移動するという人が多いですよね。これに対して女性の場合、「こんなの欲しいな」というアバウトな状態で店に行き、あれこれ悩みながら決める派が多数です。

この差を比較した画像が一時期話題になったので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。男性がある一ヶ所目指して矢印が引かれているのに対し、女性は「店の隅から隅まで歩かなきゃいけない」と思っているかのように複雑な線を描いていました。

面白いことに、これはRPG(ロールプレイングゲーム)をやったときは真逆になるのです。男性はダンジョンの隅から隅まで歩き回るのに対して、女性はボスまで一直線。「宝探し」という点では確かに同じかもしれませんね。

ブームは女性から起きやすい

化粧品やファッションなどの女性をターゲットとしたものはもちろん、各種のブームは女性が火付け役になることが多いものです。例えばすっかり言葉として定着した「お取り寄せ」や「スイーツ」。どちらも通販やコンビニをよく利用する女性から爆発的に広まったものです。口コミサイトももしかしたらそうかもしれません。女性の場合何気ないおしゃべりで情報共有が行われるので、伝わるのが早いような気がします。

このような男性にはあまり見られない特徴があるため、マーケティングでは女性の意見をこまめに取り入れることが多いのでしょう。もちろん女性の意見が全て正しいとは限りませんが。戦略に詰まったら、まず周りの女性の話を参考にしてみてはいかがでしょう。(悪い意味ではなく)女性の会話はあちこち話題が飛びやすいので、なにかヒントが見つかるかもしれませんよ。