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手術室看護師:mさんのお仕事体験談 【東京都某総合病院】

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アナタのお仕事の一日の流れは?

毎朝最初に行う業務は、それぞれのソーシャルワーカーが担当ケースの報告を行うことです。

個々別々のケースを担当するので、個人での行動が多くなりますが、相談内容の報告・方針に関しては全体で報告を行い、お互いに検討を進めます。報告が終わった後に、各病棟から新しく依頼があったケースの担当分けを行います。

報告・新規の担当分けが終わったら、病棟をまわり担当しているケースについて介入を行います。介入方法などは個別のケースにより異なるので随時状況を見ながら行います。

必要があれば関連機関などと調整を行い、問題の対処に当たります。その間、相談室に相談が入った場合は、手の空いているものが初回面接を行います。

以上の流れを継続しながら一日の業務を行います。最後に、一日のケース記録をつけて業務が終了します。

働く中で嬉しかった出来事や、やりがいを感じたポイント

うれしかったのはやはり自分の付いた手術が誰にも怒られることなく無事終わる時でした。特に大きな手術だったときは、満足感がこみ上げました。あと先輩や先生に褒められた時もうしかったです。

器械出しの仕事で、ドクターの手に器械を渡す時、上手く”パシッと”音が入るとなんだか手ごたえを感じました。

科によって使用する器材が違いました。つくりも手術部位に合わせて作られていていろんな形があったのでさわるのが面白かったです。

いろんな科があるので男女含めてドクターにもいろいろいて、いろんな人と話をしたりしたことも楽しかったです。

上下関係は厳しかったですが、なぜか全体のチームワークはよくで忘年会で部署別かくし芸大会をすると、いつも優勝していました。あと同期で入った人達とよく旅行に行ったり楽しく付き合ったことも良い出来事でした。

衝撃的だった事件や一番印象に残っている嫌な思い出

私がいたオペ室ではいろんな科の手術を行っていたので、勉強することと覚えないといけないことががたくさんあり大変でした。

仕事時間が終わったとしても、次の日のオペが大きな難しいオペなら前の日に必要な器械など見る必要があったので、そんな時はいつも帰りが遅くなってしまいました。でもそれは仕事分とは入らなかったので、残業にはなりませんでした。

あと先生もいろいろいて怖い先生、細かい先生に当たるとたいへんでした。すこしでもミスをすると怒られました。上下関係も厳しかったです。

いつも先輩から質問され答えられないと叱られました。しかも当直時はずっと一緒にいなければならないのでいつもびくびくしていました。

印象に残ってる嫌な出来事としては外回りの仕事していた時、手術の後に血圧が急に下がった担当患者さんがいて、他のナースがてきぱき対処していたのに、私は何も出来ずおろおろしてしまい看師長さんにガミガミ怒られてしまいました。

すごく落ち込んだことを覚えています。毎日がプレッシャーとの戦いでした。

これからその仕事に就く方へのアドバイスやメッセージ

たしかに厳しい職場でしたが、今思えば若い頃に貴重な経験をしたと思っています。なぜならその後はどこの手術室に行っても技術や知識を生かすことができるからです。

もし手術室の勉強をしたい人なら単科病院よりいろいろな科が入っている総合病院の手術室に入ることをお勧めします。科によって手術様式が異なりそれぞれ学ぶことが出来ます。

また手術室では手術医に器械を渡す器械だしナース、患者につき、麻酔科医のアシストをする外回りナースという二つの役割を学ぶことが出来ます。

大きな病院ですと院内教育が充実しているので、いきなり仕事を任されるのではなく、最初はプリセプターナースという経験のある先輩ナースが付きマンツーマンで仕事を教えてもらいます。そして一年経つ頃はひとり立ちすることが出来るようになります。

私の場合いろんな科があったため、全科の手術を仕事を独立して覚えるのに1年以上かかりました。中には仕事がきつくて、全科回る前にやめてしまった人もいましたが、辛抱をもって最後までがんばって欲しいです。後になって役に立つかも知れないからです。