後輩に優しく接していても、内心では見返りを求めていませんか?
いよいよ後輩が入社してくる。会社だけではなく、あなたにとっても待ち遠しい一大イベントでしょう。新しい人が入ってくれば、新鮮な雰囲気にもなるし雰囲気も明るくなります。あなたもかわいい後輩に対していろいろ世話を焼いたり、かわいがったりするでしょう。でも、その行動に何か下心はありませんか?
優しくするのは周りの目があるからですか?
後輩が入ってくれば、どんな人でも最初は丁寧に仕事を教えたり、何かと気にかけたり…いろいろと優しくすることもあるでしょう。今まで自分の後に後輩がずっと入社してきていなければ、なおさら手を尽くしてかわいがるでしょう。しかし、その後輩が自分の期待するような人材ではなかったとき…それでもあなたは優しく接することができますか?
どんなに仕事を教えても同じミスを繰り返す…
食事をご馳走しても満足なお礼もできない…
やってもらって当たり前の態度をとる…
空気が読めず気が利かない…
そんな後輩の態度にだんだん嫌気がさしていませんか。「自分はこんなに一生懸命教えているのに」と、期待とは違う結果に、内心、優しくするのはもうやめようと考えていませんか。
あの子は仕事もできないくせに…などと周りにぼやいていませんか。自分が勝手に相手に期待して、優しくしていただけなのに。相手がその期待通りにならないからといって、イライラしていませんか。それは本当の優しさだと言えるのでしょうか。
相手に頼まれたのですか?
仕事を教えるときに、効率の悪いやり方をしている後輩をみるにみかねてアドバイスをしたり、疲れていそうな顔をしているので甘いものをあげたり…それは後輩から頼まれたからしたことですか?周りから冷たい奴だと言われるのがイヤだからしたことですか?
自分がそうしたいと思ったからしたことではないでしょうか。誰もそれをしてほしいとは言ってないと思います。それなのに、その行為の代償を求めるのは大きな勘違いです。誰も頼んではいないのですから。
「相手が本当に望んでいること」、それを叶えてあげることが大切です。一人でもくもくと仕事をしていても、その方が集中できる人もいれば、寂しく思う人もいます。
それは人それぞれです。
自分だけの価値観だけで判断してはいけません。こと細かに指示がないと動けない人もいれば、大まかな指示だけで理解できる人もいます。相手に合わせて接していかなければ、ただのおせっかいになりかねません。せっかく縁あって入社してきてくれたのですから、いい関係を築いていきませんか。