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派遣として夜勤で働くことにはメリットとデメリットがある

夜勤専従という働き方を知っていますか?字面の通り、夜勤が通常の勤務となる働き方のことです。二交代や三交代などの交代勤務とは違い、日勤がありません。そのため、単純に日勤に比べて賃金が高いから、という目線だけで選ぶと就業してから後悔するはめに。

自分にとって本当にメリットのある働き方なのか。デメリットとしてはどういうことが想定されるかを理解したうえで、夜勤専従として働き続けられるのかきちんと検討する必要があります。

派遣として夜勤専従で働くメリットとは

派遣として夜勤専従で働く場合、業種にもよりますが比較的「紹介予定派遣」の対象になりやすい点がまずは挙げられるでしょうか。ある一定期間派遣としてその仕事に従事し、仕事の内容だけでなく夜勤専従という生活スタイルに馴染むことができるかを試すわけです。

そのうえで社員として登用されるわけですから、働く側にとっても会社にとってもメリットになる部分は大きいと言えるでしょう。なんとしても正社員として就業したい希望がある人にとっては、一つのチャンスと考えてみてもよいかもしれません。

また、仕事の条件によっては夜間の就業時間を有効に使わせてもらえる場合があります。実際に締結された派遣契約の例として、地方銀行のシステム監視業務がありました。

夜間専従者は何かトラブルなどがない限り、その場所にいさえすれば別のことをしていてかまわないのです。そのため、プログラミングの勉強をしながらこの仕事をするスタッフにとっては非常に有益な派遣契約となりました

夜勤専従で働くことにはデメリットがかなり予想される

では、デメリットにはどんなものがあるでしょうか。やはり何と言っても昼夜が逆転する生活に馴染めず、体調を崩してしまう人が後を絶たない点が挙げられます。

自律神経が乱れがちになりますし、睡眠サイクルが狂うことで慢性的な疲労が解消しないと嘆く人が多く見られます。そのため、体調の悪化を理由に、派遣終了後の正社員登用を断わるケースもありました。

また、人間関係がどうしても希薄になりますので、強い孤独を感じて仕事が続けられないケースも。これについては、普段から人ギライだと公言していた人でさえそのような精神状態になることがあります。

とりあえず夜勤を試してみたものの、向いていなかったので辞めることにした…。しかしそこで終わってくれないのがさらに厄介なところです。昼夜逆転により乱れた体内リズムは、そう簡単には戻りません。

そのため、派遣終了後もなかなか体調が回復せず、日勤であってもすぐ次の仕事に就けないことがあるようです。

夜勤専従を成功させるためには日頃の体調管理が必要不可欠

夜勤専従で働くことが、日勤として働くよりも確実に自分にとってメリットがある。そう確信できまで、まずはあらゆる角度からじっくり考えることです。

そして理由はどうあれ、やろうときめたら体調管理に努めることを怠ってはいけません。何日もかけて昼夜が逆転する生活のリズムに体を慣らしていく、ぐらいの慎重さが大切です。

それから、当たり前のことですが夜勤専従が始まると昼間の睡眠がスタンダードになります。そのため出来るだけ眠りが深くなるよう、睡眠の質を低下させないことに留意してください。例えば…。

  • 部屋に光を入れないよう遮光をしっかりとする。
  • 運動不足にならないよう、寝る前にストレッチなどの軽い運動をして体を動かす習慣をつける。
  • 何時に寝て何時に起きるという規則的なリズムをしっかりと体に刻む。

このように生活リズムを律することができる精神力があれば、夜勤専従として働くことで得られるメリットは多くなるはずです。

ただ単にお金が稼げるから、人付き合いが好きではないから、という程度の気持ちでは確実に体調を崩してしまうでしょう。人間は基本的に昼間活動して夜は寝る生き物なのです。

それをわざわざ引っくり返すわけですから、生半可な気持ちではなくしっかりとした決意のもとにチャレンジするよう心がけてください。