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誰かの言葉に傷ついたのはあなたがそれを受け入れたから

学生時代までは、どんな人だって自分と気が合う人だけの集団で過ごしていたと思います。

多少の意見の違いはあったとしても、付き合わない、という選択肢も選ぶことができました。

しかし、会社で働く以上、意見が合わないからあの人とは一緒に仕事をしたくはありません、は通用しないのです。

どんなに意見や考え方が違おうと、仕事上はチームメートです。

あの人は今回のプロジェクトに参加させるのはやめよう、なんてことはできないのです。

あなたと意見が合わないあの人と仲良くできないのは、あの人の発した言葉であなたが傷ついたからではないですか?

人の気持ちも考えずに、思ったことをそのまま口に出す人っていますもんね。

そんなにキツク言わなくても…

そこまで言わなくても…

仕事だと思って、割り切って付き合ってきたのでしょう。

そもそも、なぜあなたはあの人の言葉で傷ついたのですか?

仲良しの友達でもないあの人なのに…

自分自身の価値観に気づきましょう

「最近、ミスが多いんじゃないの」

と言われて傷ついたのであれば、あなたがそう思っていたことをはっきり指摘されたからです。相手は「ミスが多い」という事実を言っただけです。

ミスばかりしている、と自分を責めていたから、周りに指摘されたことでやっぱりそうなんだ、と納得してしまったから傷ついたのです。

「最近、仕事が忙しそうだね」

と遠まわしに言われたら傷つかなかったですか?それでも、ミスが多いという事実には、気付けていましたか?

誰かに言われた言葉をどう受け取るかはあなた次第です。

あなたがその言葉をどう受け入れるかによって、傷つき方も違ってきます。

誰かが言った言葉に「傷つけられた」のではなく、あなたがその言葉を、自分が「傷つくように」受け入れたからです。

誰かの発言に傷ついたのなら、自分がそう思っていた、ということに気づいてください。

そして、今、自分がそういう考え方をしていることに気づいてください。

それが今のあなたの価値観です。

会社にはいろんな価値観の人がいます

学生時代に考えられないくらい、会社では人間関係が仕事を左右します。いい人間関係を築けている職場なら、離職率も低く、社内の風通しもいいものです。誰もが働きやすい会社だと思っているのでしょう。

ただ、世の中にはいろんな考えを持った人がいます。あなたにも、なぜこんなことをする人がいるのだろうか、と疑問に思った経験があるはずです。

電車の中で化粧をする女性…

道でぶつかっても謝らないサラリーマン…

など。自分にとっての「常識」がみんなの常識とは限らないのです。

そして、その社会を小さくした集団が会社です。

あなたの会社にもいろんな人がいるはずです。

大声で電話する人…

いつも一人でぶつぶつ言いながら仕事をする人…

自分と違う価値観を持っている人なんて、探せば次々と該当します。あなたの価値観とは違うのですから、当然、意見も考え方も違うはずです。

あなたがいいと思ったことが、必ずしもいいとは限らないのです。

あなたは何かを発言するときには、よく考えてから発言するようにしていたとします。

でも、思ったことをそのまま口にする人もいえれば、本音とは違う建前だけの意見しか言わない人だっています。

直接的に言うのが好きな人もいれば、間接的に遠まわしに言うのが好きな人だっています。

どんな価値観をもっているからといって、それがダメなことでもないし、いけないことでもありません。ただあなたと「違う」だけのことです。

そういう意見もあるんだ

そういう言い方をする人もいるんだ

と、自分とは違うことを認めてしまえば、もっと楽になりませんか?

自分で自分を傷つけているから、誰かの言葉に反応して自分を傷つけるように受け入れてしまうのです。日頃から思っていなければ、何を言われても傷つきません。

言い方がきつい人なら、そのことだけ相手に伝えればいいのです。口調がきついと。

傷つくのも、傷つかないのもあなた次第です。あなたの普段の考えによって結果は違います。まずは素直に、そういう価値観を自分が持っていた、と認めてみてはどうでしょうか。