黒目が大きく見えるカラコンは自分で思うほど好印象につながらない
目は口ほどに物を言う――。
そんなことわざがあるぐらい、目というのはコミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。
目が魅力的であれば、好感度は高くなるはず。
そう考え、あえてカラーコンタクトを装着して面接にのぞむ人もいるのだとか。
しかし、カラーコンタクトをすることで本当に好感度が上がるものなのでしょうか?
黒目が大きく見えるタイプならOK?
カラーコンタクトと一口に言っても、様々なタイプのものがあります。
さすがに面接で青や金色をつける人はいないでしょう。
就職活動において使用されるのは主に黒目が一回り大きく見えるタイプのものです。
CMでも見かけるぐらいですから、付けた経験のある人は多いのかもしれません。
おそらく、就職活動をする学生の世代にとってカラーコンタクトはさして抵抗がないものなのでしょう。
普段から使用していれば、そのコンタクトを装着した自分の顔にも見慣れているでしょうし。
しかし、自分では見慣れていても初対面の人間には不自然だと思われることに気がついていますか?
カラコンに見慣れた若い世代ならまだしも、面接を担当する世代にはほとんど浸透しているとは言えません。
テレビに映る芸能人にも付けている人がいますが、付けているのがわかるぐらいです。
結局のところ自然ではないのでしょう。
会社で人事を担当している40代の男性にたずねてみたところ――。
「あーいるね、たまに。なんか顔が不自然に見えて違和感を感じるんだよね」
との答えが。
なんでも、プリクラの目デカ機能と同じような、不自然で奇妙な印象を受けるのだとか。
男性社員の目にもそのように映るということは、女性の人事担当者であればなおのことでしょう。
そもそも、どんな色であろうとカラーコンタクトを面接の場につけてくること自体でマナー違反の印象を与えてしまうかもしれません。
男性は黒目がちな女の子が好き?
そもそも、どうして黒目が大きく見えるカラコンが就職に有利に働く、などという発想がでてくるのでしょうか。
そこはおそらく、人事担当者は男女いても比率からいえば男性の方が多いからなのでしょう。
男性は黒目がちのつぶらな瞳が好きなのでしょうか?
――まあ、おそらく好きなのでしょう。
ただし、小細工をしたまがい物ではなく本当につぶらな瞳であれば、ですが。
念のため、前述の男性に黒めがちの方が好感度が高くなるのではないかとたずねたところ、こんな答えが。
「キャバクラじゃあるまいし、媚びたって無駄だし逆効果だね」
その通りなんですね。
自分では黒目が大きく見えて好印象につながっていると思い込んでいると、事態は真逆にいっている可能性も。
TPOをわきまえていないと判断されると、就職活動では致命傷になりかねません。
せっかくの努力を無駄にしないよう、小細工でなんとかしようという発想は捨てた方がよいでしょう。