社会でコミュニケーションをとるには、時として建前も必要です
会社には多くの人が働いています。その中には、あなたが今まで出会わなかったような価値観を持っている人もいるでしょう。気が合わない人だっているかもしれません。
学生の頃であれば、気の合う仲間だけで行動しているのが当たり前だったと思います。無理して気が合わない人と遊んだり、一緒に行動することはなかったでしょう。本音で周りと向き合っていたと思います。
しかし、会社に入れば違います。本音だけでは、通用しないことだってあるのです。内心ではそんなこと思っていなくても、ときには建前を言う必要性だってあるのです。本音と建前の使い分け、それができてこそ、一人前の社会人と呼べるのではないでしょうか。
建前ばかりで窮屈に感じていました
筆者自身、もともと建前を言うことにものすごく抵抗がありました。「思ってもいないのに、なんでそんなことを言う必要があるのか」ずっとそう思っていました。
学生時代には、本音で友達と話したり、気の合う子だけで行動したりしていました。ですから、会社に入ってから、本音を言わずに建前で過ごす人たちを見て「なぜ?」と疑問に思っていました…そして、建前で過ごす日々に嫌気がさしていました。
おもしろくもない上司の冗談に笑ったり
センスが合わない先輩の服装を褒めたり
そんなことをして何の意味があるのかとずっと思っていました。本音で生きた方がずっとずっと楽なのに…そう思って、会社の人と距離を置きたくなったこともあります。
友達じゃないし、無理して仲良くする必要はない、とプライベートで会社の人と付き合わないようにしたり、仕事が終わった後もさっさと帰ったりもしました。
しかし…
社会では、本音だけの方がよっぽど生きにくかったのです。
建前を取り入れた方が楽なときもあります
ずっと建前を言うことに抵抗があった筆者ですが、本音だけでは社会では生きにくいことに気づきました。世の中にはいろんな価値観の人がいて、言葉を鵜呑みする人もいれば、裏を読む人もいます。どうとるかはその人それぞれなのです。
例えばつまらない上司の冗談を聞いたとしても
「おもしろくありません」
と本音で答えるのではなく
「●●部長は話のセンスがいいですね」
ぐらいの建前を言っておけば、誰もが気持ちよくその後も仕事ができるのです。わざわざ会社の雰囲気を悪くする必要はありません。みんなが気持ちよく仕事をするためにも、建前は重要な潤滑油の役割をするのです。
筆者と同じように、建前を言うことに対して抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、本音でいらぬ波風を立てるよりも、建前で周りに機嫌よく仕事を進めてもらっていた方が、あなたの仕事だってはかどると思いませんか?
建前ばかりでいやだと思うなら、本音を言える人を一人、会社でみつければいいのです。その人にだけは本音をぶつけましょう。そうすれば、誰もイヤな思いをすることなく、仕事を進められます。