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独立を前提にしたアルバイトにはどんな職種が適している?

転職の可能性が薄くなってくるシニアの場合は、独立を前提としたアルバイトを探すという選択肢があります。アルバイトの目的は、手に職をつけることです。

大型資格や中型資格を持たなくても独立できる職種はたくさんあります。初期投資が少なくてすむ独立開業の方法もあるので、自分の能力に見合った職種を探してみましょう。

独立開業を目指すときに必要となるのは、スキルと資金、協力者を作ることと、タイミングをはかることです。

シニアから独立を目指す場合には、最初の関門であるスキルを身につけるところでハードルが高くなってしまいます。そこで、身につけるスキルを選択するために職種を絞って関係する会社でアルバイトをする、という方法があります。

手軽にできるアルバイトも、まずは自分の売り込みしだい

ただし、いつもその会社でアルバイトを雇っている可能性はありませんから、自分からその会社へ行って自分を売り込むのもひとつの手です。

例えば、開業資金も少なくてすみ、競争する会社も少ない地方のエアコン洗浄などの仕事の場合、空調関係やビルメンテナンスの会社に絞ってアルバイトで雇われる道を選ぶといいでしょう。

最初のアポで断られる可能性は高いですが、何社か地道にあたっていけばそれなりの結果は得られるでしょう。

手に職をつけるためのアルバイトには、住宅リフォームの会社を選ぶ方法もあります。最初は簡単な先手をさせてもらって、徐々に水回りの改修工事や家の増改築と経験を積んでいきます。

ある程度の得意分野ができれば、その会社への就職も可能になり、さらには独立できる可能性も出てきます。ただし、体力的には厳しくなるので、ショベルカーなどを使うために車両系建設機械運転技能講習を受ける必要も出てくるでしょう。

また、ガス給湯器などを設置する工事がある場合は、ガス整備士をはじめさまざまな資格が必要となります。

独立しやすい職種

手軽に独立できる職種には、便利屋があります。特別な資格もないので、独学で勉強できるメリットがあります。アルバイトの求人は少ないので、自分を売り込みに行くのが最善でしょう。

ハウスクリーニングや営繕、洗濯や買い物の代行、部屋の片付け、不用品の処分、ペットの世話など、シニア世代が急増した社会環境での需要は多く、地方都市での仕事が増加しています。開業資金も少なくてすむので独立するにはもってこいの仕事です。

住宅リフォームや便利屋との重複もありますが、ハウスクリーニングを専門にする道もあります。アルバイトの募集はここも少ないので、やはり自分から売り込んでいくのが最善でしょう。

ハウスクリーニングの場合、最近の住宅事情を背景に、フローリング、トイレ周りやキッチンの清掃、家庭用エアコンの洗浄など、多くの需要が見込めます。手軽に開業できる点では、便利屋と同等です。

自分の住む地域に根ざした職種になるので、看板はハウスクリーニングとうたっていても、便利屋の仕事も引き受けるといったように柔軟に仕事の方向性を変えられるところにメリットがあります。

飲食関係では、焼き鳥や手打ちそばが独立しやすいでしょう。焼き鳥屋でのアルバイトの需要は多いので、働きながらノウハウを取得できます。それ以外では、フードコーディネーターという仕事があります。

外食産業でもアルバイトの求人は多いので、そこでメニュー開発のノウハウや盛りつけのコツ、お客の反応などを研究してアドバイザーとして活躍する方法です。

都市部では一般的ですが、地方都市では「ソフトはただ」という感覚のところもあるので、売り込み方法には工夫が必要です。成功事例を作っていけば、顧客も増えるので安定した職種になるでしょう。

シニアの女性向きで独立するなら、フラワーコーディネートという職種があります。花屋さんのアルバイトや店舗のディスプレイを専門に請け負っている会社などでノウハウを学ぶことができます。

この職種の需要は、ホテルや旅館などの宿泊施設、結婚式場、大型店舗のウィンドーディスプレイなどにあり、幅広い活躍が期待できます。

ただし、競争相手も大勢いるので、独立するなら地方都市がいいでしょう。営業を進めていくうちに、固定客も増えてくるので仕事も安定してくるでしょう。

スキルの習得と市場調査がポイント

おおまかに独立開業しやすい業種を選んでみましたが、基本的にはスキルの習得とその仕事への着眼点が大切です。

その上で、資金と応援してくれる人を集めて、ここぞという時期を選んで開業しましょう。ライバル会社のチェックも大切です。

地域に根ざした職種の場合は、特にどんなサービスが求められているのかリサーチすることも必要です。安易に独立すれば、借金が残るだけでなく、その後の生活にも支障が出ます。慎重に、そして地道に大胆に自分を企画するよう心がけましょう。