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「今我慢すれば●年後はよくなる」なんて誰が保障してくれているの?

よくこんなことを言う人がいます。

「今、我慢すれば●年後はもっとよくなる」

「今は辛抱の時だ、もう少し待ってくれ」

と。本当にそうでしょうか。今、仕事がツラく、楽しくもないのに明るい将来なんて想像できますか。●年後はよくなる、なんていったい誰が保障してくれるのでしょうか。明日のことでさえ、何が起こるかなんて誰にも分からないのに…

その我慢は自分でどう評価していますか?

筆者が会社員だったころ、代表である社長が全社員にむかってよく言っていました。

「今は我慢の時だ。もう少し辛抱してほしい。責めるのではなく、しっかり守ろう」

と。筆者はその会社で丸四年働いていたのですが、毎年、社長はそう言っていました。そして、結局、筆者は危機を乗り越えた後の会社を見ずに退職しました。

その会社で働いていたころの筆者の仕事ぶりはどうだったかというと、ミスをしないように、ひたすら上司からの指示待ちでした。

なぜなら、一つのミスが命取りになる、と社長が口を酸っぱくして言っていたからです。他の社員はどうだったかというと、私と同じように上司からの指示・お客様からの指示がなければ動けなくなっていました。

言われた通り以外のことをして、失敗するのが怖かったのです。ですから、言われた通りのことしかできず、何かを提案する力は持っていませんでした。現状維持にばかり気をとられていたのです。

みなさんも、今のこのツラい状態を維持しようと努力していませんか。辛抱だ、と上から言われて、逆らわないように仕事をしていませんか。

お客様が言う通りに仕事をしていれば、それで大丈夫だと思っていませんか。仕事をしていれば、何かを我慢するときもあるでしょう。

しかし、その我慢があなたにとってマイナスなら、何の意味もない我慢になってしまいます。何のための我慢でしょうか。その我慢をすることで、あなたの価値は上がりますか?

プラス思考が悪いわけではありません

きっとよくなると信じて行動すること自体は悪くありません。問題なのは「今」がいい状態なのか、どうかです。上司やお客様から言われた通りに仕事を進めることが、あなたにとっていい状態であれば、何の問題もありません。

また、未来のために今を我慢することが全く苦にならなければ、この先もその我慢が続いたとしても気にならないでしょう。しかし、今を犠牲にしている、我慢が苦痛、と感じるのならば、何年後かには楽になるなんてそんな甘い話はありません。

何も行動を起こさないで守ってばかりいても、結果は変わりません。辛抱が必要なときもあります。我慢を強いられるときもあります。それと行動を起こさないことは別物です。

未来をよりよくするためには、今の行動が全てです。よりよくするためにどうすればいいのかを考え、実行していくからこそ結果が変わってくるのです。

前に進むためには、一歩を踏み出さなければいけません。未来を信じて歩みだしてはどうでしょうか?