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履歴書の資格欄・英語の資格は何でも書けばいいというものではない

学生の皆さんにとって、履歴書やエントリーシートの資格欄は一つでも多く記入したいのではないでしょうか。特に英語に関する資格は、今後の仕事における展望も考えるとあって損はないものの一つです。

ただし、英語の資格だからとあまりにもお粗末な内容を記載することは失笑を買うことにつながりかねません。では、堂々と履歴書に書ける英語の資格というのは、どの程度のものを言うのでしょうか。

実用英語技能検定なら…

実用英語技能検定――英検ですね。堂々と記載できるのは1級と準1級まででしょうか。

・1級…大学上級程度

・準1級…大学中級程度

2級は高校卒業程度のため、まったく業務に英語が関わってこない会社に提出する履歴書であれば、まあなんとか…、というところでしょうか。

ただし、有利になるという意味ではありませんのでそこは間違えないでください。何も書くことがないからせめて一行ぐらい埋めたい、ぐらいのところです。準2級以下になると、履歴書に書くことでかえってマイナスの印象を与ええてしまう可能性もあります。

TOEICなら…

国際コミュニケーション英語能力テストのことですね。Test of English for International Communication 通称TOEICの場合ならレベルBと判定される730点以上が望ましいところです。

もちろん外資系の場合はもっとシビアな点数を要求されることになるでしょう。レベルAの860点以上あれば履歴書の資格欄ではかなり有利に働く可能性が大いにあると考えられます。

社会人としての英語能力については英検よりTOEICの得点の方が説得力をもって捉えられやすい傾向にあるようです。そのため、レベルC(470点~725点)であっても、現在800点以上を目指して勉強中です、というアピールトークのネタにはなるかもしれません。

Dランク以下の場合は記入するとマイナスイメージを与えてしまうので、やめておいた方がよさそうです。

TOEFLなら…

Test of English as a Foreign Language (外国語としての英語のテスト) 通称TOEFLではどう判断するべきでしょうか。TOEFL iBTのスコアで80以上、TOEFL CBTのスコアで213以上がおおよそTOEICのレベルBと同じぐらいにあたります。

試験の内容や意義、目的が違うため大まかな判断ではありますが。英語圏の高校や大学に留学経験のある人でなければ、あまりTOEFLの試験は受けたことがないかもしれませんね。

外資系の会社を狙っている学生にとって、英語は必須です。しかし、普通に日本の会社を希望している人の場合でも、英会話や英語の読み書きができて損をすることはありません。

現在は資格を取得していない人でも、今後のために英語の勉強をする意欲がある場合――。どの資格のどの程度を目指しているのか、ということを積極的に面接で話題にするのも一つの手でしょう。

ただし、本当でやる気もないのに『ふり』だけをしても、その会話に説得力は生まれません。面接の場で口にするつもりがあるのなら、それなりにきちんと勉強を始めてからにしないとボロがでますから注意しましょう。